「ミニパナマ運河」こと「扇橋閘門」・・・江東区あれこれ

こんにちは、アーバン住衛生サービスです。
私は江東区に住み始めて16年目を迎えています。当時の勤務先と実家、双方にアクセスの良い場所に新居を探していたところ、折しも都営大江戸線が開通予定の時期で後に半蔵門線の駅も設置される「清澄白河」に居を構えることにしました。この16年でかなり様変わりをしている江東区、あれこれご紹介していきたいと思います。
今回は「ミニパナマ運河」こと「扇橋閘門」です。

この「扇橋閘門(おおぎばしこうもん)」なるもの、先日のブログでも紹介した「小名木川」に設置されています。この小名木川は西の隅田川と東の旧中川を結ぶ人口河川で、徳川家康が塩を運搬するためのショートカットとして開削を命じた運河だそうです。


(Google Mapより)

上記画像の中央、左から右に通っているのが小名木川なのですが、上下に通る大横川と交差します。個人的にはこれだけでもかなり珍しいというか、「どうなってるの?」と思ってしまうのですがいかがでしょうか?そして画像右側で小名木川の川幅が極端に狭くなっている場所がありますが、ここが「扇橋閘門」です。


(東京都江東治水事務所資料より)

「閘門」とは、水位の異なる河川や運河の間で船舶を上下させることにより通航可能とするための装置で、「扇橋閘門」の場合は水位の高い隅田川と水位の低い旧中川間を安全に運行するための装置ということになります。図で示すと下記の通りです。(東京都江東治水事務所資料より)

まさに学生時代に習った「パナマ運河」のミニ版そのものです。(東西がなぜか逆になっていますが・・・)

ちなみに、どの程度「ミニ」かというと・・

扇橋閘門 :高低差約 3m、通過時間 約  6分、  利用料無料(!)に対して

パナマ運河:高低差約26m、通過時間 約24時間、平均通航料 54,000 USドル=約616万円(!!!)

 

昨年までは夏休み期間中に一般開放される日があり見学ができたのですが、今年は耐震工事の準備のため一般開放はされないそうです・・・残念。

次回は「小名木川」をさらに東に進んでみます。